公認会計士 青木 寿幸

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太陽光発電のファンドを成功させるポイントは、何か?

 今までも、エネルギーファンドはかなり多く作られてきました。その中でも、現在は太陽光発電のファンドが主流になっています。太陽光発電は、一度、パネルを屋根の上に載せてしまうと、ずっと交換することがありません。しかも、太陽光発電は、天候や周りの環境で発電効力がかなり左右されてしまいます。また送電線がなければ、太陽光発電のパネルを設置することもできません。

そのため、競合会社よりも先に、太陽光発電ファンドを作って、適切な場所を確保した人たちが、勝つビジネスなのです。1-2年後には、新しく太陽光発電のファンドを作る事例は少なくなるはずです。

そこで今回は、太陽光発電のファンドの作り方と成功させるための秘訣を見てみましょう。

1.太陽光ファンドの基本的な仕組みとは?

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投資先が太陽光発電のパネルなどの機器設備になるため、

① 第二種金融商品取引業者が、匿名組合で投資家を募集する

② 資産流動化計画による特定目的会社が発行する優先出資証券で、投資家を募集する

のどちらかで、ファンド(集団投資スキーム)を作ることになると思われます。

もちろん、投資家の数が49名以下と少ない場合には、適格機関投資家等特例業務で作ることもできるでしょう。ただ、小口の投資家を募集する場合には、49名という人数制限では難しいかもしれません。

そもそも、少人数で太陽光発電のパネルに投資するならば、ファンドではなく、共同購入であったり、会社で投資する方が手っ取り早いかもしれません。

それでも最近は、銀行が太陽光発電のファンドにお金を貸してくれるようになったので、 

① レバレッジを効かせることで、太陽光発電のファンドの利回りが上がった

② 投資家から調達するお金を少なくできた

ということも実現できるようになりました。そのため、適格機関投資家等特例業務で太陽光発電のファンドを組成している事例も、実際にあります。 

それに、太陽光発電のファンドは、利回りが低いことで、投資家からの調達コストと見合うのかと考えてしまい、躊躇していた人たちもいました。この障壁もなくなったことで、かなり太陽光発電のファンドに参入する人が増えるはずです。この図でも分かるように、SPCは倒産隔離になっているため、営業者の財務状態とは切り離して、与信を判断できます。

2.減価償却費の特例が使える

太陽光発電の設備の減価償却費は原則15年間での耐用年数で償却していきます。ところが、現在は特例で、平成25年3月31日までに太陽光発電の設備(風力発電の設備でもよいです)を取得して、1年以内に売電するならば、全額を償却することができるのです。(租税特別措置法第42条の5)

ここまで、大盤振る舞いしている税金の特例は、それほど多くありません。この経費のメリットは、取るべきでしょう。ただ、この特例を使うと、1期目にいきなり多額の赤字が発生し、そのあと何年間もそれと黒字をぶつけていくことになります。

 「税金を支払わないんだから、いいことじゃないか」

と言うかもしれません。確かに投資家が、個人であったり、未公開会社であれば、よいでしょう。しかし投資家が上場会社であったり、その子会社、または持分会社であれば、ずっと利益が配当されないことを嫌がるかもしれません。

ファンドを2つに分けるか、この減価償却費の特例を一部だけ適用するなど、投資家の立場に合わせるべきです。

3.投資期間に気をつけよう

太陽光発電のファンドは電力会社に電力を販売するので、収益は長期間で安定していたとしても、あまりに長く設定すると、投資家としては出資しにくくなります。そのため、通常のファンドよりも長期間になるとしても、8年から10年ぐらいがよいところではないかと予測できます。

「太陽光発電のパネルは耐久性が上がっていて、20年間は使えるはずだ」

という意見もあるでしょう。

ただ投資家は、自分のお金がずっと固定されてしまうのは、嫌がるのです。銀行の定期預金でも10年が最長になっているはずです。

そこで、投資家に持分が返還できる方法、もしくは長期でも安心して投資できる仕組みでファンドを作りましょう。そもそも、投資家からお金が集められなければ、ファンドは成立しないのです。

また将来は、太陽光発電の設備の中古市場もできあがり、パワーコンディショナーの性能も上がり、途中で機器も入れ替えることになるはずです。それによって、予想していた利回りが変わることがあると、事前に投資家に説明しておくことが、あとでトラブルにならない秘訣です。

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信託受益権の不動産仲介をする際、全く知識もなく困惑し、
・・(略)・・
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吉崎先生との出逢いは、FX(外国為替証拠金取引)による資産運用とコンサルティングを生業とした会社を立ち上げようとしていたときでしたね。


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